畳のお手入れ

畳のメンテナンス

快適にお過ごしいただけるようにお手入れの仕方をご紹介します。

畳の正しいお手入れ方法

  1. 掃除機でのこまめなお掃除をお願いします。埃や食べかす等は、ダニやカビなどの発生原因となります。
  2. 掃除機は、畳の目にそってやさしくかけてください。目の中の埃がよく取れ、畳も傷めません。
  3. 普段のお掃除は掃除機を丁寧にかけていただければ十分です。拭き掃除をされる場合は、乾拭きか、お湯で固く絞った雑巾で行い、余分な水分は吸収させないようにしましょう。
  1. 畳は呼吸しています。畳の上にカーペットや上敷きなどを敷くと呼吸を妨げ湿気をこもらせるのでカビの原因となります。また畳表が傷みますし、掃除がしにくいためダニの巣になってしまいますので畳の上には敷物をしかないようにしましょう。
  2. 畳は湿気を吸収してくれる働きがあります。そのため梅雨時に限らず、湿度の高い日が続いた場合はカビが生えやすくなります。換気と適度なお掃除を心掛けてください。
  3. ピアノや机のような脚のある重い物を畳の上に置くと畳が傷みます。板の上に乗せるなどして直接置かないようにしましょう。

カビ対策

畳の正しいお手入れ方法

食べこぼしや垢など少量の養分がエサになる。(石鹸もエサになります。)温度20~30度、湿度75%以上で発生しやすくなります。

湿度の高い日が続いたら・・

  • 換気を心がけ、エアコンのドライ機能を上手に活用しましょう。
  • 普段よりこまめで丁寧なお掃除を心掛けましょう。
  • 室内を整理して空気の流れが良くなるようにしましょう。
  • 室内に洗濯物を干すのは控えましょう。
  • あらかじめ、酢を入れたお湯(濃度はバケツ一杯のぬるま湯にコップ一杯の酢)で畳拭きして予防することも有効です。(ただしこれは良く晴れた乾燥した日にやって下さい)
  • 消毒用アルコールも有効です。酢と同様で結構です。

カビが発生してしまったら・・

  • まず、消毒用アルコール(エタノール)をスプレーに入れ直接カビに吹き掛けて下さい。カビの胞子の飛散を防止し、カビの菌に対する殺菌効果があります。(この時の注意事項:原液が畳の畳縁や畳以外の物に掛からないように十分注意をして行って下さい。畳縁は素材によっては変色する場合があります。また金属類は腐食の原因になります。)
  • 当日が良いお天気で湿気の少ない日であれば窓を開け、そうでない場合は、エアコンのドライ機能を活用し、十分に乾燥させてください。その後、畳表の目に沿ってブラシ等で掻き取ってください。

ダニ対策

ダニには畳の乾燥が一番

ダニ類は、乾燥にはとても弱いという特徴があります。ダニは、湿度が高い場所だと繁殖しますが、乾燥状態におかれると、最長でも2週間ほどで死滅すると言われています。 掃除の際には、畳を乾燥させるということがポイントになります。

掃除の方法と4つのポイント

畳の取外しと畳下のホコリ掃除

まず始めに、畳の下のホコリを取り除く必要があります。 畳の下にあるホコリの中にもダニがたくさんいるので、ホコリを取らなければダニが再び繁殖してしまうからです。

  • 畳の下のホコリをきれいにするために畳を取り外しましょう。
    畳の縁にマイナスドライバーなどの器具を差し込んで、グッと持ち上げます。
  • 持ち上がった畳の下には、普段掃除ができないぶん様々なホコリが落ちていると思います。
  • このホコリの中にはダニがたくさん存在しているはずですので、掃除機できれいに吸い込みます。

掃除のポイント

取り外した畳は、日当たりと風通しのよい場所で乾燥させましょう。

しっかりと畳をきれいにしたいなら、黒いナイロン袋に入れて天日干しを行うとダニをやっつける事ができます。

しかし、掃除のためとはいえ日光に当てすぎると、日焼けや変色が起きることもあるので日差しが強い日は注意が必要です。日当たりの良い場所が無い場合は、畳の下を掃除した後に、空のペットボトルを挟み込んで風通しを良くして乾燥させます。

畳の乾燥はダニだけでなくカビにも効果的です。

畳に残ったダニと
死骸、フンを除去する

次に畳に残ったダニや死骸、フン等の除去に移ります。

ここで役に立ってくれるのは掃除機です。畳の目にそって丁寧に掃除機をかけていきます。 掃除機での掃除の目安として、1帖あたり30秒以上と言われています。

掃除機での吸引が終わった後、雑巾を熱いお湯で濡らし、固く絞って表面を拭き取ります。 この時、しっかりと水気を取るようにして下さい。水気を取らないと、畳の光沢がなくなったり、黒ずむことがあるからです。固く絞った濡れ雑巾で拭いた後に、乾いた雑巾で拭くのがよいでしょう。

仕上げの工夫

元の状態に戻す前に、畳の下に乾燥シートや防虫シートを敷き込んで置くと、今後のダニの繁殖を抑える事ができます。現在の高気密な住宅では、畳はダニにとって理想的な繁殖環境になる事があります。

小まめに掃除と乾燥を繰り返し、ダニの繁殖を抑える事が必要です。

シミ対策

畳は濡らしてそのままにしておくと、黒スミが出てきてしまいます。それぞれの汚れを処置した後はしっかり風を入れ、乾かしましょう。

- 頑固な汚れへのシミ抜きのポイント -

  • インク

    牛乳を湿らせて拭き取るか、レモンで湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍に薄めたもので拭きます

  • 醤油やソース

    しみこまないように小麦粉やベビーパウダーなどをすぐにふりかけ、水分を吸い取らせます。その後粗塩をふりかけ、叩いて畳の目からパウダーを浮き出させ、掃除機をかけます。

  • クレヨン

    乾いた雑巾にクリームクレンザーを少しつけ拭き取ります。

  • 油性フェルトペン

    マニキュアの除光液で拭き取ります。

  • 赤ちゃんのオシッコ

    塩、小麦粉、パウダーのいずれかをすぐにふりかけ、水分を充分に吸い取らせて掃除機をかけます。その後お湯で濡らした雑巾を固く絞り、よく拭いて、さらに乾拭きしてよく乾かします。灯油をこぼした場合もこの方法でOKです。

  • ガム

    シンナーがペンジンで拭き取ります。畳の目に詰まっているときは、布の上からアイロンを当てて浮かして取り除きます。

畳の寿命

裏返し

畳表は3~5年たつと焼けや痛みが出てきます。畳表をはがしひっくり返して縫います。畳縁新しく付け替えます。(変形の畳や激しく痛んだ畳は表替えになります。)

表替え

7~10年ぐらいで替えるのが目安。焼け方が濃い場合や痛みが激しい場合に張り替えます。畳表をはがして、新しい畳表・畳縁で縫い付けます。

畳の新調

大きな隙間、表面が凸凹、弾力がなくなってきたら畳床も含めて変えましょう。目安は15年~20年位になります。


年数はただの目安なので、「裏返し、表替え、新調」の判断はお気軽にご相談ください

0282-43-7352

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